リフォーム工事には小規模な工事から大規模な工事までいろんなケースがありますが、リフォーム工事の予算と資金計画について基本的な考え方をお話しします。
修繕計画と修繕積立金
長期修繕計画を立てようで少し触れましたが一戸建ての長期修繕計画に必要な修繕積立金は毎月11,000円必要です。
修繕部位 | 修繕サイクル | 1回の金額 | 40年間合計 |
外部塗装 | 10年に1回 | 800,000 | 320万円 |
給湯器交換 | 15年に1回 | 150,000 | 30万円 |
暖冷房機交換 | 15年に1回 | 200,000 | 40万円 |
換気扇交換 | 20年に1回 | 100,000 | 20万円 |
水栓金具交換 | 20年に1回 | 100,000 | 20万円 |
内装張替 | 20年に1回 | 400,000 | 80万円 |
その他 | 10年に1回 | 50,000 | 20万円 |
合 計 | 530万円 |
40年間で530万円の修繕費がかかる計算になります。これを480ヶ月で割ると・・・約11,000円毎月積立金が必要という計算になるわけです。定期的に行う修繕工事は、毎月費用を積み立てて現金で支払うことにしましょう。
突発的なリフォーム工事の費用
定期的な修繕工事ではない突発的なリフォーム工事は、いろんな理由があってやるわけですが、リフォームが好きでやる人以外は、だいたいやらなければならない理由があります。そんなリフォーム工事の費用の準備について考えてみます。
- 銀行のリフォームローン
- 信販系のリフォームローン
- 定期預金などの取り崩し
リフォームローンを利用するか定期預金などを解約して資金を準備します。
リフォーム工事予算の考え方
予算優先は禁物です
工事予算を優先して、予算に合いそうな業者に決定するのは禁物です。
業者の選定は予算以外の条件で検討し、最後に予算面も含めて考え決定するようにしましょう。
予算に合いそうな業者ということは、つまり、一番見積の安い業者ということです。一番見積が安い業者が一番良い業者とは限りません。
仕事ほしさに無理やり安い見積を出す業者もいます。
リフォームローンを利用する場合、返済年数にもよりますが100万円以内の違いであれば、返済金額もそれほど大きな違いがありません。見積金額よりも、しっかりした工事をやってくれる業者かどうかを見極めましょう。
工事予算を見積依頼の時に言うのも禁物
リフォーム業者に見積を頼む時、リフォーム業者は必ず「ご予算はどのくらいですか?」と聞いてきます。この時にうっかり予算を言ってしまうのはイケマセン。
何故なら・・・業者は、予算に合わせた見積をしてくるからです。
建材や設備のグレードを予算に合うように下げて見積ますが、詳しいことは素人のお客さんにはわかりません。総額が予算に近くなっていると、ついその業者に決めてしまうこともあります。