リフォーム工事の作業手順は新築工事と異なる点があります。例えば、窓のサッシを交換する手順を考えてみます。
- 窓周りのコーキングを撤去する
- 窓に絡む外壁材(サイディング材など)を撤去する
- 窓枠周りのテープと透湿気密シートを丁寧にはがす
- 室内側の窓枠周辺の壁材を撤去する
- 室内側の窓枠を丁寧に外す
- サッシを固定しているビスを抜きサッシを外す
ここまでが、サッシ交換の前半の作業手順ですが、要するに現在付いているサッシを外す手順です。解体工事のようにも思えますが、実は解体工事とは異なります。解体工事は解体してしまうとそれで終わりですが、サッシ交換工事では、外壁や室内側の壁を元の状態に戻すことが必要です。
現場での経験によって異なる職人さんの感覚
窓周りの気密性や防水性を元の正常な状態に戻すことによって、サッシ交換というリフォーム工事は完了します。
窓を交換したことによって気密性が悪くなった・・・こんなことになってはリフォーム工事の意味はまったく無くなります。
作業手順を誤解している職人さんが意外と多い
元に戻す作業を考えながら撤去作業を進めるには、経験も必要です。新築工事だけをやってきた職人さんと、リフォームの経験もある職人さんとでは、このあたりの感覚が違うことを現場で時々感じることがあります。
一定の工事方法がないのがリフォーム工事
リフォーム工事には定型的なパターンはありません。極端に言うと、1軒1軒の住宅のリフォームは異なります。例え同じ種類の工事であっても、作業の手順や部材の納まりなど、建て方造り方によってリフォームの方法は異なります。
経験の少ない業者に限って、どのような住宅でも同じ方法で工事をしようとしますので、注意が必要です。
工事を頼もうと思っている業者が、本当に経験豊富なリフォーム業者かどうかよ~く確かめて下さいね。
知ったかぶりをする業者も多いから気をつけて