住宅リフォームを手掛ける会社には様々な種類があり、中には、住宅とは縁もゆかりもなかった会社がいつのまにか住宅リノベーション専門なんてPRしていることもあります。
また、営業手法に至っては強引なやり方をする会社もあります。いろんな業者がいる中で、良い業者を見極める目が大切になってきます。安易に決めてしまわずしっかりと比較して検討しましょう。
複数のリフォーム会社に見積を依頼して比較する
相見積もりは建築工事だけでなく一般的に行われている金額比較の方法です。
ところが住宅リフォームの場合はリフォーム業者の提案力も比較できる有効な方法です。
リフォーム業者によって得意なものってありますが、施主にはそのあたりは最初は分かりません。『こうしたい!』という完成イメージを伝えて、あとは業者の提案力に任せてしまいます。
- 思いつかなかった素材や素材の加工方法
- 部材の配置や組合せによって変わる演出効果
- IoTなどの最新機器の活用方法
希望を伝えた中に無かったような提案が出てくることもあります。
リフォームには“再生”という意味と“新生”という意味があります。
元の状態に戻してキレイにするのもリフォームですし、新たな機能や働きを作り出して暮らしやすさとか、楽しさを見つけ出すところにリフォームの魅力があります。
単に安ければいいというものではありません。
相見積もりをとることは各業者から提案を出してもらい、より中味の濃いリフォームに仕上げることにつながります。
そして最終的には工事金額を比較検討して、リフォームを任せる会社を選びます。
会社の知名度や信頼度を比較する
リフォーム工事の会社は誰もが知ってる大手もあれば、地元の小さな工務店もあります。内装だけなら内装屋さんとか、畳の表替えなら畳屋さんとかの専門職のお店に直接頼むこともあります。
業者選びは信頼できる会社に任せるのが鉄則ですが、信頼できるかどうかの判断が最も難しいところです。
どの業者もみな注文を取ろうと頑張ります。
- 打ち合わせの時間は守ろう
- 会社の印象をよくしよう
- 打合せ記録はしっかり書こう
- プレゼンテーションのリハーサルをしておこう
- 訪問時には靴をきちんと揃えよう
など、まるで新入社員の教育マニュアルに書いてあるようなことを実践して、信頼を勝ち取ろうとします。
各社、横並びで対応されると比較のしようがなくなりますが、実はちゃ~んと比較できるツールがあります。
ホームページをチェックする
畳屋さんや塗装屋さんなど専門職の場合はウェブサイトを開設していないところもありますが、リフォーム一式工事を請負う工務店や大手リフォーム会社は、ほとんどといっていいほどホームページがあります。
ホームページの内容をチェックすると、年中いそがしく仕事があってお客さんの評判がよいか会社かどうか分かるものです。チェックするポイントは次のようなところです。
- ホームページがきちんと更新されている
- 会社のスタッフや経営者などの顔が見えるサイト内容
- お客さんからの反応が記載されている
- 工事の実績が豊富に掲載されている
- スマートフォンでも見やすく作られている
- 問い合わせページがセキュアになっている
ホームページの内容と会社の信頼性に関係があるのかしら?と疑問に思うかもしれませんが、意外とあるんです。
現在、リフォーム検討中の方は試してみて下さい。
会社に訪問して評価したポイントを確認する
ある程度リフォームを頼む業者を絞れたら、会社に訪問してみます。
見積の下見や見積書の説明など、自宅に業者がやってくることがほとんどで、リフォーム会社に行くことはあまりありません。
会社に行ってみると意外な面に気づいて、それまでの評価が変わることもあります。
- 来客への対応が悪い
- 事務所内が乱雑になっている
- トイレが汚れている
- 打ち合わせスペースがない
- カタログなどの整理がされてない
安心して任せられるかなと思っていたら、まったく違っていたということもあります。
リフォームポータルサイトを活用する
複数のリフォーム会社に見積もりを依頼する為には、まずリフォーム会社をピックアップしなければなりません。
そもそもリフォーム会社そのものが分からないのに、どうして選べばいいの!と怒られそうですが、お住いの地域のリフォーム会社をピックアップして、希望するリフォーム内容にマッチしそうな業者情報を教えてくれるサイトがあります。
匿名で申込できるので、後からしつこく電話が来たりということはありません。数社のピックアップされた業者を比較検討して、見積もりを依頼する業者が絞れたら連絡をする。
希望する業者がいなければそのままスルーすればよい、というお手軽さで業者の情報を無料で収集できます。
リフォーム業者を選ぶ際の参考記事もどうぞ
リフォーム業者を選ぶ場合にポイントになることを上げてみました。
最低限、騙されないですむような基本的なことですが、参考にして下さい。
- 飛込み訪問業者は信頼できるか
特定商取引法の改正により、訪問販売に対する規制が厳しくなり、訪問販売による営業手法が少なくなる傾向があるようですが、まだまだ新規参入の業者などは訪問販売を行っています。
もしも訪問販売の営業マンにリフォーム工事を勧められたらどうしたらよいのでしょう? - リフォーム契約のクーリングオフ
訪問販売の業者と話をしているうちに、いつのまにか契約書にサインをしてしまった・・・・・こんなことが無い訳ではありません。もしもそんな時の契約解除の方法は? - リフォーム業者の種類と特徴
住宅業界では新築需要の減少と反比例するようにリフォーム需要が増加しています。増大するリフォーム市場にいろんな業種の企業が新規参入してきました。現在、リフォーム業界にはどのような企業がいるのかを概観してみました。 - 大手業者と地元工務店の違い
リフォーム業界にもいわゆる大手といわれる企業が出現しています。全国ネットの大手リフォーム会社と地元の工務店などではどんな違いがあるのでしょう?