リフォーム業者の選び方5つのポイント

コンクリートの耐用年数は本当は短かった

住宅の基礎は鉄筋コンクリート造としなければなりません。これは建築基準法で決まっていることですが、建築基準法には基礎の耐久性を確保する為の規定もあります。
それが“かぶり厚さ”についての規定です。

かぶり厚とはコンクリートの中に配筋した鉄筋と、コンクリート表面との距離を言います。
鉄筋の周りに一定の厚みのコンクリートが無いと、鉄筋コンクリートとしての強度は発揮できません。

基礎に限らず鉄筋コンクリート造の建築構造物にはこの規定があります。壁・柱・床など鉄筋コンクリートで作られたものは同じです。特に基礎は建物全体の重さを支持するという役割があるので、かぶり厚は他の部位よりも大きな数値に規定されています。

基礎かぶり厚

基礎の耐久性とかぶり厚には密接な関係があります。コンクリートにはセメントが混入されていますが、セメントはアルカリ性であり、空気中の酸素などの影響により徐々に中性に変わっていきます。
コンクリートが中性化されると、中に入っている鉄筋が酸素の影響により酸化(錆)していきますので、やがて鉄筋コンクリートとしての性質は失われ、本来持っている強度が低下してしまいます。

かぶり厚さは、コンクリートが中性化する時間に係わっています。
一般的な強度のコンクリートを使用した場合、概ね65年で鉄筋の表面近くまで中性化が進むとされていたのが、これまでの考え方でした。

ところが、大気中の酸性物質濃度が高くなると中性化の速度は早まり、環境条件によって想定していた耐久性が短くなることが分かってきたわけです。

短くなっているかも知れないコンクリートの耐用年数、環境条件によって異なって来ますので一概には言えないのですが、環境のひどい所では40年ぐらいではないかという話をする専門家もいます。
建物の法定耐用年数は鉄筋コンクリートで47年とされているのですが、法定耐用年数よりも短い建物があるかもしれません。

住宅の基礎コンクリートの耐用年数を延ばすには

木造住宅の耐用年数は高耐久工法などによって、現在は100年ぐらいの長寿命だと言われています。骨組みが100年の耐久性能であっても、基礎が40年の耐用年数しか無いのではなんの意味もありません。
では基礎の耐久性を高める方法としてどのような方法があるでしょう。

  • かぶり厚さを厚くして鉄筋の酸化時間を遅らせる
  • セメント量を多くして中性化の速度を遅らせる(高強度コンクリート)
  • 表面仕上げを行いコンクリート表面を保護する
  • 耐久性改善剤の配合によりコンクリートそのものの耐久性を上げる

どの方法によっても若干のコストアップはありますが、技術的に難しいものは無く、事例はまだ少ないですが実際に高耐久性基礎を採用しているビルダーやハウスメーカーがあります。

この他、寒冷地仕様の住宅が全国的に普及していますが、外張り断熱工法で用いられる基礎断熱も、基礎表面の保護効果があり、耐久性の高い基礎の実現に役立っています。

耐震リフォームで検討したい基礎の耐久性能アップ

耐震リフォームを行う時には検討してほしいのが基礎の耐久性能アップ工事です。現状の基礎のひび割れ・劣化状態を確認し、心配なクラックがあればエポキシ注入によって強度を高め、表面保護によって耐久性を上げる方法を考えたいものです。

古い基礎や劣化が激しい基礎の場合には“増し打ち工法”というものがあります。下の図に示すように、既存の基礎にアンカーを打込み、外側に配筋した鉄筋と緊結してコンクリートを打設する方法です。

増し打ち基礎

基礎より上の構造体を耐震補強しても、基礎の耐久性が落ちていては何の意味もありません。
住宅の耐久性は基礎の耐久性を高めることから始めたいものです。

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